【R団】春ファンフライヤーに込めた思い【あんたが主役‼︎】
2017年4月12日 ファンデッキコンテスト コメント (3)
カントークラシックから数えて、
僕とイラクサが組んで主催するイベントは今回で4度目。
トイの絡むイベント→イラクサが絵を描く
というのはお決まりのパターンになりつつある。
いつもは僕からイラクサに絵の構図や題材を指定することはない。
前々回のアロコンでの発注は「初心者に優しい感じで」だったし
前回のアロコンZでは「Z!!って感じで」みたいな感じで、
これが仕事だったらまず契約解消問題になりかねないような発注をしている。
しかし今回、春のファンデッキコンテストに関しては
僕が題材の指定、キャッチコピー、構図のラフまで送って作ってもらった。
というのも、イラクサがコンテストというものに対して
特別な感情を持っていないからという理由ももちろんあるが、
それよりも僕がこのイベントに対して、そしてこのキャラクター達に対して
並々ならぬ思いを持っていたからに他ならない。
■プロローグ〜20年来の友達、ロケット団〜
今年は皆さん知っての通り、アニメポケットモンスターが放送20周年の年だ。
1997年4月1日に第1話が放送され、僕たちはサトシという少年とピカチュウというポケモンに出会った。
それから時が経ち2017年。
サトシとピカチュウがお互いにずっと変わらぬ友達であることと同じように、
僕たちと彼らも20年の友達である。
だが、アニメポケットモンスターの中で、
僕たちと20年間友達であり続けているのは
サトシとピカチュウのコンビだけではない。
そう。ロケット団である。
この記事は春のファンデッキコンテストについて書きながら、
ロケット団という存在について、
そしてそ彼らを何故、このイベントのモチーフにしたかを解説する。
興味がある方だけ読んでもらいたい。
■魅せる、ムサシ
ムサシといえば、絶世の美女。
しかもロケット団員としての能力も抜群で、それゆえに高飛車で自信家。
特に自分の美しさに絶対の自信を持っていた。
そんなムサシだが、
旅に出てから5年、ホウエン地方でポケモンコンテストに出会う。
ポケモンコンテストとは、ポケモンの魅力を引き出すコンテストだが、
ムサシが出場を決めた理由は
「自分の美しさを世界に見せつけたいから。」
しかしコンテストはそんなに甘くはなかった。
元々のポテンシャルの高さゆえに、1次審査程度なら突破できるが、
自身のアピールを主眼に置くムサシはポケモンの魅力を引き出すことができず
コンテストリボンを受賞するまでには至らなかった。
負けず嫌いなムサシは不正行為を働き失格になる場面さえあった。
DP編ではムサシのコンテストに対する意識が徐々に変わる。
「キャンディムサリーナ」という名前を背負い、
1人のコーディネーターとしてコンテストに向き合っている。
数々の大会に真面目に挑戦し、グランドフェスティバルにおいて
シンオウ地方ベスト4という好成績を残す。
BWでは仕事をしていた。
XYでは、ポケモンパフォーマーとして、
「ムサヴィ」という名でトライポカロンに出場する。
DP時代の経験を活かし、トライポカロンでも好成績を収め、
マスタークラス準決勝で敗れるが、
これもカロスベスト4とも言える好成績である。
カロスでのムサヴィはもはや色物キャラクターではなく、
実力と戦略を兼ね備えた立派なパフォーマーになっている。
その結果、ムサヴィには多数のファンができ始め、
最終回では、セレナ、サナとミアレシティで率先してパフォーマンスを行い
災害にあった街を活気づける役となる。
シリーズを通してムサシは実力も考え方も大きくレベルアップしていることがわかるだろう。
最初にコンテストと出会ってから、XY&Z最終回までその間なんと約15年である。
15年もの年月を経て
最初は自分の美しさを誇示したいだけだったムサシは、
だんだんとポケモンの魅力を引き出す技術を習得し、
そのまま魅せることを突き詰めていった結果、
最終的にはその力を人々を楽しませるために使う。
ポケモンの登場人物の中で、
ここまでポケモンを魅せることにこだわり続けたキャラクターはいない。
ハルカやヒカリ、セレナも確かに成長したが、
もっとも成長し、魅せることの本質を得たのはムサシかもしれない。
さて、春ファンは、
いかにポケモン(デッキ)の魅力を伝えるかという競技である。
そしてその競技の先に何があるか。
それは人を楽しませることではないだろうか。
そのことを教えてくれたのはムサシだった。
■愛する、コジロウ
コジロウは良家に生まれ、何不自由のない生活を送りながら育った結果、
卑屈さが全くない優秀な美男子に育った。
しかしその反面、なんとしても負けたくないというような、
ムサシの持つハングリー精神のようなものがない。
ロケット団にいながら争いを好まず、
いつも感情任せのムサシをなだめるのがコジロウの役目である。
それでは、コジロウの良さとはなんだろうか。
それはポケモンを労わり、愛していることであると思う。
長い長いアニメポケモンの歴史の中で、
こんなにもポケモンに愛され、懐かれている描写のあるキャラクターはコジロウ以外にいないのではないだろうか。
ウツボットにはじまり、サボネア、チリーン、マスキッパ、そして直近ではヒドイデ。
みんなコジロウのことが好きで好きでたまらない。
長い間顔を合わせていなかったガーディ、マネネ、マスキッパまでもが、
コジロウに会うや否や喜びを示す。
なぜコジロウがここまでポケモンの心を掴むのか、
ここからは僕の持論だが、
コジロウは常に相手にとっての最善を考えている人だからなのではないか。
ポケットモンスターの世界では、
トレーナーに捕獲されたポケモンは皆、バトルする宿命を負う。
基本的にそこに異論が挟まれることはない。
なにせ、そういう世界なのだから。
当然、ロケット団のコジロウのポケモンはロケット団のポケモンとしての宿命を負うはずなのだが、
コジロウというキャラクターはそのお約束を破ってきた。
サボネアにバトルの才能があるとわかるとジムリーダーに預けたり、
チリーンが度重なる苦労で弱っていれば、戦線から外したり、
長い間ともに旅をしたマタドガスを、仲間のために置いていったり、
コジロウはロケット団でありながら幾度もお約束を破ってきたが、
その度に彼は苦悩し、本気で考えに考えぬいた末に
自分の感情よりも本気でポケモンのためになる選択をしている。
真の愛情とは、画一的なものではなく、
その相手によって取るべき行動は変わるものだと思う。
幼い頃から裕福な家庭に育ち、
自分のどんな行動でも全てを肯定されてきたコジロウだからこそ、
愛情とは一方的なものではないことを知っていて、
それにポケモンも応えたのかもしれない。
ポケモンカードに話を戻そう。
春ファンでは、デッキに対する愛を存分に語ってほしい。
しかし、愛に正解はなく、
誰からも認められるようなものが愛だとも限らない。
そのデッキの何が素晴らしくて、どこが愛しいのか、
その伝え方は、人の数だけ答えがある。
各々が、本当にそのカードやデッキについて
考えに考えて苦悩した末に語るアピールなら、
それに対して誰よりも喜んでくれるのはカードやデッキ自身であろう。
コジロウのポケモンたちのように。
■「あんたが主役!!」
ポケモンファンならこんなことはあえて言わなくても常識だと思うが、
このセリフは劇場版第二作「ルギア爆誕」のなかで
ロケット団の3人が言ったセリフである。いや、映画史に残る名セリフである。
ロケット団の名セリフの中でもさらに屈指の名セリフであり、
この一言に彼らの考え方や生き様そのものが表れているといっても過言ではない。
今回、春ファンにおいて
このキャッチフレーズは、3通りの読み方ができる。
まずはポケモンに対して。
このイベントでは、普段は活躍できないポケモンを、
自分の腕次第でどこまでも活躍させることができるイベントである。
そのため、対戦ではどうやっても活躍させることはできないが、
このイベントでならどのカードにも優勝の可能性は十分にある。
全てのポケモンが主役、という意味である。
二つ目はプレイヤー(あなた)に対して。
やはり、どの競技においても努力した者は強い。
ポケモンカードも子供向けのゲームではあるが、
トッププレイヤーと初心者とでは実力に大きな差がでる。
普段ジムバトルに出られなかったり、
または練習機会やカード資産が少なかったりして、
対戦イベントでは思うような成果を残せない。
まして30人規模のようなイベントで優勝なんて夢のまた夢だという方でも、
春ファンは自分の愛とイマジネーション次第で優勝の可能性は十分にある。
今回はあなた自身が主役になれるという意味でもある。
3つ目はやや複雑だが、
先に、ロケット団がこのセリフを言ったときの背景から説明する。
ロケット団は、自分たちのことを物語の主役だと思っている。
ポケットモンスターの世界では、サトシという主人公がおり、
ロケット団はいつも敗北しているが、それはたまたまで、
本当は自分たちが物語の主役だと、本人たちは考えている。
だからこそルギア爆誕の中で、世界のバランスが壊れそうになったとき、
ロケット団はサトシを救うのだ。
世界が壊れてしまったら自分たちが活躍する場がなくなってしまうからだ。
雪で前に進めないサトシを自前のスノーモービルで助けるシーンは、
ロケット団史上指折りの名シーンだ。
しかしその後、伝説のポケモンvsルギアに場面が移り変わり、
サトシはルギアの背中にのって戦う。
ロケット団もおいていかれまいとルギアにしがみつくが、
そのせいでルギアは上手く飛べない。
そこでロケット団は、自らルギアから手を離し、
氷の上に落ちていくシーンで言ったセリフが、
「あんたが主役!!」
なのである。
このセリフの意味はなんだろうか。
ロケット団は主役であることを諦めたわけではない。
自分たちは主役だが、“今回は”サトシに主役を譲る。
自分たちは主役なので、“今回の”物語の主役のサトシの足手まといになることは、
主役のやることではない。だから今回は手を離す。
落ちたら死ぬかもしれない氷の上に。
このシーンが伝えたかったことは何か。
自分たちが主役だという確固たる意志がある者だけ、
あの場面で「あんたが主役!!」と言えるのだということだ。
つまりどういうことか。
春ファンの参加者は当然、自分と自分のデッキを主役にするために全力を尽くして欲しい。
しかし、物語が進むうち“今回は”主役じゃないかもしれないと思ったとき、
他の人に「あんたが主役!!」と言えることは誇り高い立派な主役のなせる技である。
そういうことをロケット団は教えてくれている。
以上3点。
まさに、このイベントに相応しいキャッチフレーズではなかろうか。
是非とも自分が主役になってやる!という気持ちで来て欲しい。
主催はそれに全力でこたえる。
■エピローグ
ここまで、情熱と妄想と設定とこじ付けの混在する珍妙な文章をよんでくれて、ありがとうございます。
普段DNに書く文章は大多数の人が理解できるように意識して書いているのだが、
今回の記事はほとんどの方を置いてけぼりにした文章だと思っている。
今回はターゲットを絞って、
・春ファン参加者
・参加するかどうか迷っている方々
・主催の力量を見定めようとしているどっかのポケモンファン
大体こんな感じの人に向けて書いている。
そしてみやたさんもイラクサもアニメポケモンに明るい方ではないので、
完全に僕の妄想だし、忘れていただいても問題ない。
が、こんな感じで、思いを書くことによって、
1人でも誰かの心に引っかかって交流が生まれれば嬉しい。
カードで知り合った仲間だが、対戦がなければ交流できないわけではない。
それは今回の記事の趣旨だし、春ファンの趣旨でもあるし、
僕の主張でもある。
この記事は何を言っているかわからなくても、
少なくとも僕の情熱だけは読み取っていただければ幸いである。
それではみなさん春ファンでお会いしましょう。
僕とイラクサが組んで主催するイベントは今回で4度目。
トイの絡むイベント→イラクサが絵を描く
というのはお決まりのパターンになりつつある。
いつもは僕からイラクサに絵の構図や題材を指定することはない。
前々回のアロコンでの発注は「初心者に優しい感じで」だったし
前回のアロコンZでは「Z!!って感じで」みたいな感じで、
これが仕事だったらまず契約解消問題になりかねないような発注をしている。
しかし今回、春のファンデッキコンテストに関しては
僕が題材の指定、キャッチコピー、構図のラフまで送って作ってもらった。
というのも、イラクサがコンテストというものに対して
特別な感情を持っていないからという理由ももちろんあるが、
それよりも僕がこのイベントに対して、そしてこのキャラクター達に対して
並々ならぬ思いを持っていたからに他ならない。
■プロローグ〜20年来の友達、ロケット団〜
今年は皆さん知っての通り、アニメポケットモンスターが放送20周年の年だ。
1997年4月1日に第1話が放送され、僕たちはサトシという少年とピカチュウというポケモンに出会った。
それから時が経ち2017年。
サトシとピカチュウがお互いにずっと変わらぬ友達であることと同じように、
僕たちと彼らも20年の友達である。
だが、アニメポケットモンスターの中で、
僕たちと20年間友達であり続けているのは
サトシとピカチュウのコンビだけではない。
そう。ロケット団である。
この記事は春のファンデッキコンテストについて書きながら、
ロケット団という存在について、
そしてそ彼らを何故、このイベントのモチーフにしたかを解説する。
興味がある方だけ読んでもらいたい。
■魅せる、ムサシ
ムサシといえば、絶世の美女。
しかもロケット団員としての能力も抜群で、それゆえに高飛車で自信家。
特に自分の美しさに絶対の自信を持っていた。
そんなムサシだが、
旅に出てから5年、ホウエン地方でポケモンコンテストに出会う。
ポケモンコンテストとは、ポケモンの魅力を引き出すコンテストだが、
ムサシが出場を決めた理由は
「自分の美しさを世界に見せつけたいから。」
しかしコンテストはそんなに甘くはなかった。
元々のポテンシャルの高さゆえに、1次審査程度なら突破できるが、
自身のアピールを主眼に置くムサシはポケモンの魅力を引き出すことができず
コンテストリボンを受賞するまでには至らなかった。
負けず嫌いなムサシは不正行為を働き失格になる場面さえあった。
DP編ではムサシのコンテストに対する意識が徐々に変わる。
「キャンディムサリーナ」という名前を背負い、
1人のコーディネーターとしてコンテストに向き合っている。
数々の大会に真面目に挑戦し、グランドフェスティバルにおいて
シンオウ地方ベスト4という好成績を残す。
BWでは仕事をしていた。
XYでは、ポケモンパフォーマーとして、
「ムサヴィ」という名でトライポカロンに出場する。
DP時代の経験を活かし、トライポカロンでも好成績を収め、
マスタークラス準決勝で敗れるが、
これもカロスベスト4とも言える好成績である。
カロスでのムサヴィはもはや色物キャラクターではなく、
実力と戦略を兼ね備えた立派なパフォーマーになっている。
その結果、ムサヴィには多数のファンができ始め、
最終回では、セレナ、サナとミアレシティで率先してパフォーマンスを行い
災害にあった街を活気づける役となる。
シリーズを通してムサシは実力も考え方も大きくレベルアップしていることがわかるだろう。
最初にコンテストと出会ってから、XY&Z最終回までその間なんと約15年である。
15年もの年月を経て
最初は自分の美しさを誇示したいだけだったムサシは、
だんだんとポケモンの魅力を引き出す技術を習得し、
そのまま魅せることを突き詰めていった結果、
最終的にはその力を人々を楽しませるために使う。
ポケモンの登場人物の中で、
ここまでポケモンを魅せることにこだわり続けたキャラクターはいない。
ハルカやヒカリ、セレナも確かに成長したが、
もっとも成長し、魅せることの本質を得たのはムサシかもしれない。
さて、春ファンは、
いかにポケモン(デッキ)の魅力を伝えるかという競技である。
そしてその競技の先に何があるか。
それは人を楽しませることではないだろうか。
そのことを教えてくれたのはムサシだった。
■愛する、コジロウ
コジロウは良家に生まれ、何不自由のない生活を送りながら育った結果、
卑屈さが全くない優秀な美男子に育った。
しかしその反面、なんとしても負けたくないというような、
ムサシの持つハングリー精神のようなものがない。
ロケット団にいながら争いを好まず、
いつも感情任せのムサシをなだめるのがコジロウの役目である。
それでは、コジロウの良さとはなんだろうか。
それはポケモンを労わり、愛していることであると思う。
長い長いアニメポケモンの歴史の中で、
こんなにもポケモンに愛され、懐かれている描写のあるキャラクターはコジロウ以外にいないのではないだろうか。
ウツボットにはじまり、サボネア、チリーン、マスキッパ、そして直近ではヒドイデ。
みんなコジロウのことが好きで好きでたまらない。
長い間顔を合わせていなかったガーディ、マネネ、マスキッパまでもが、
コジロウに会うや否や喜びを示す。
なぜコジロウがここまでポケモンの心を掴むのか、
ここからは僕の持論だが、
コジロウは常に相手にとっての最善を考えている人だからなのではないか。
ポケットモンスターの世界では、
トレーナーに捕獲されたポケモンは皆、バトルする宿命を負う。
基本的にそこに異論が挟まれることはない。
なにせ、そういう世界なのだから。
当然、ロケット団のコジロウのポケモンはロケット団のポケモンとしての宿命を負うはずなのだが、
コジロウというキャラクターはそのお約束を破ってきた。
サボネアにバトルの才能があるとわかるとジムリーダーに預けたり、
チリーンが度重なる苦労で弱っていれば、戦線から外したり、
長い間ともに旅をしたマタドガスを、仲間のために置いていったり、
コジロウはロケット団でありながら幾度もお約束を破ってきたが、
その度に彼は苦悩し、本気で考えに考えぬいた末に
自分の感情よりも本気でポケモンのためになる選択をしている。
真の愛情とは、画一的なものではなく、
その相手によって取るべき行動は変わるものだと思う。
幼い頃から裕福な家庭に育ち、
自分のどんな行動でも全てを肯定されてきたコジロウだからこそ、
愛情とは一方的なものではないことを知っていて、
それにポケモンも応えたのかもしれない。
ポケモンカードに話を戻そう。
春ファンでは、デッキに対する愛を存分に語ってほしい。
しかし、愛に正解はなく、
誰からも認められるようなものが愛だとも限らない。
そのデッキの何が素晴らしくて、どこが愛しいのか、
その伝え方は、人の数だけ答えがある。
各々が、本当にそのカードやデッキについて
考えに考えて苦悩した末に語るアピールなら、
それに対して誰よりも喜んでくれるのはカードやデッキ自身であろう。
コジロウのポケモンたちのように。
■「あんたが主役!!」
ポケモンファンならこんなことはあえて言わなくても常識だと思うが、
このセリフは劇場版第二作「ルギア爆誕」のなかで
ロケット団の3人が言ったセリフである。いや、映画史に残る名セリフである。
ロケット団の名セリフの中でもさらに屈指の名セリフであり、
この一言に彼らの考え方や生き様そのものが表れているといっても過言ではない。
今回、春ファンにおいて
このキャッチフレーズは、3通りの読み方ができる。
まずはポケモンに対して。
このイベントでは、普段は活躍できないポケモンを、
自分の腕次第でどこまでも活躍させることができるイベントである。
そのため、対戦ではどうやっても活躍させることはできないが、
このイベントでならどのカードにも優勝の可能性は十分にある。
全てのポケモンが主役、という意味である。
二つ目はプレイヤー(あなた)に対して。
やはり、どの競技においても努力した者は強い。
ポケモンカードも子供向けのゲームではあるが、
トッププレイヤーと初心者とでは実力に大きな差がでる。
普段ジムバトルに出られなかったり、
または練習機会やカード資産が少なかったりして、
対戦イベントでは思うような成果を残せない。
まして30人規模のようなイベントで優勝なんて夢のまた夢だという方でも、
春ファンは自分の愛とイマジネーション次第で優勝の可能性は十分にある。
今回はあなた自身が主役になれるという意味でもある。
3つ目はやや複雑だが、
先に、ロケット団がこのセリフを言ったときの背景から説明する。
ロケット団は、自分たちのことを物語の主役だと思っている。
ポケットモンスターの世界では、サトシという主人公がおり、
ロケット団はいつも敗北しているが、それはたまたまで、
本当は自分たちが物語の主役だと、本人たちは考えている。
だからこそルギア爆誕の中で、世界のバランスが壊れそうになったとき、
ロケット団はサトシを救うのだ。
世界が壊れてしまったら自分たちが活躍する場がなくなってしまうからだ。
雪で前に進めないサトシを自前のスノーモービルで助けるシーンは、
ロケット団史上指折りの名シーンだ。
しかしその後、伝説のポケモンvsルギアに場面が移り変わり、
サトシはルギアの背中にのって戦う。
ロケット団もおいていかれまいとルギアにしがみつくが、
そのせいでルギアは上手く飛べない。
そこでロケット団は、自らルギアから手を離し、
氷の上に落ちていくシーンで言ったセリフが、
「あんたが主役!!」
なのである。
このセリフの意味はなんだろうか。
ロケット団は主役であることを諦めたわけではない。
自分たちは主役だが、“今回は”サトシに主役を譲る。
自分たちは主役なので、“今回の”物語の主役のサトシの足手まといになることは、
主役のやることではない。だから今回は手を離す。
落ちたら死ぬかもしれない氷の上に。
このシーンが伝えたかったことは何か。
自分たちが主役だという確固たる意志がある者だけ、
あの場面で「あんたが主役!!」と言えるのだということだ。
つまりどういうことか。
春ファンの参加者は当然、自分と自分のデッキを主役にするために全力を尽くして欲しい。
しかし、物語が進むうち“今回は”主役じゃないかもしれないと思ったとき、
他の人に「あんたが主役!!」と言えることは誇り高い立派な主役のなせる技である。
そういうことをロケット団は教えてくれている。
以上3点。
まさに、このイベントに相応しいキャッチフレーズではなかろうか。
是非とも自分が主役になってやる!という気持ちで来て欲しい。
主催はそれに全力でこたえる。
■エピローグ
ここまで、情熱と妄想と設定とこじ付けの混在する珍妙な文章をよんでくれて、ありがとうございます。
普段DNに書く文章は大多数の人が理解できるように意識して書いているのだが、
今回の記事はほとんどの方を置いてけぼりにした文章だと思っている。
今回はターゲットを絞って、
・春ファン参加者
・参加するかどうか迷っている方々
・主催の力量を見定めようとしているどっかのポケモンファン
大体こんな感じの人に向けて書いている。
そしてみやたさんもイラクサもアニメポケモンに明るい方ではないので、
完全に僕の妄想だし、忘れていただいても問題ない。
が、こんな感じで、思いを書くことによって、
1人でも誰かの心に引っかかって交流が生まれれば嬉しい。
カードで知り合った仲間だが、対戦がなければ交流できないわけではない。
それは今回の記事の趣旨だし、春ファンの趣旨でもあるし、
僕の主張でもある。
この記事は何を言っているかわからなくても、
少なくとも僕の情熱だけは読み取っていただければ幸いである。
それではみなさん春ファンでお会いしましょう。
コメント
こっちのハードルも上がるなぁ~ww
最後まで読んでくださり、かつコメントをいただけるとは!
光栄です!
なにをおっしゃりますか。
普段そうじんさんの作られてるデッキが僕の中では強い面白いデッキのお手本の一つです。
楽しみにしております!
ロケット団好きですね!考察楽しく読ませていただきました。
私自身は、カリンさんの名言を心に刻みながら、楽しくバトルしたいなーと思います。