モジャーラ!!(気に入った)

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誘おうと思っていた方が、みらチャンに行きそうだったり、
過去のたいあたりジムに参加されていた方が宮城に向けて情熱を燃やしていたりすると、
自分のイベントに誘っていいものなのか戸惑って声をかけづらいので、
参加されるご予定の方はお早めにご申請いただけると助かります。

まあ、声をかけづらいと思いつつも最終的には声をかけるんですけどね!!
イラクサくんが作ってくれた素敵なフライヤーを片手に、
僕が新卒1年目の飛び込み営業のような泥臭い宣伝をするコンビです。

みらチャン50回ということで、
僕もイベント主催者として花束でも差し上げたい気持ちは大いにあるのですが、
同時にこの宮城予選前の3連休の日曜に、
ガチじゃない人が気軽に遊べる場があったほうが絶対に良いという考えですので、
みらチャンは陰ながら応援して、自分のイベントに全力投球する所存です。




さて、初心者向けイベントということでは、
先日参加した、「みんなのポケモンカードオフ」略してみんポケカで、
いろいろヒントになることがありました。

結果としては、公式やオーガナイザーがどんなに頑張ってもなかなか集めることができない32名という多数の初心者を集め、
イベントを成功させたという点で、個人的にはオーガナイザーの敗北とさえ感じています。
キャンセル待ちも10名以上いたということで、50名程度の人を集めるポテンシャルが十分にあったイベントだったと感じています。

というのも、今回主催されたラウスさんという方は、
オーガナイザーではないですが、ゲームの方のポケモンのオフを何度も主催されている方で、(追記:2回目だったらしい、なおさらすごい)
イベントやオフの主催のノウハウを相当持っている方でした。

僕が感じた率直な感想では、
ポケモンカードのイベントオーガナイザーより、考え方がはるかに進んでいる。
と感じました。

僕自身もオーガナイザーとして少し悔しさもあったので、怒らないで読んでほしいんですが、(強い言葉を使っておいて弱気)
悪く言えばオーガナイザーはまだ考え方が遅れている、
よく言えばオーガナイザーはまだ伸びしろがある、という感想です。

CHANGさんも最近ゲームの方のイベントや、その他のゲームのイベントの話を引き合いに出されていますが、
やはり外のイベントのほうが学べることが多いと感じました。



せっかく参加してきてオーガナイザーを卑下して終わってしまうと
僕がポケカ界から村八分にされるだけなので、
みんポケカの成功要因を自分なりに整理して、初心者向けイベントをやるためのヒントになると感じたことを3点にまとめました。
なので石を投げたり、僕の家に火を放ったりするのはこれを全部読んでからにしてください。
やめて!強い光を放ちながらよく燃えるからやめて!


①既存イベントにとらわれない形式

まず、みんポケカが既存イベントと大きく違うのはハーフデッキだったという点です。

ハーフデッキの大きな利点は二つ。
・1対戦が短いので、だれない。何度も対戦できる。
貸出デッキを量産できる。

このハーフデッキというのは、もともとは公式でも30枚⇒60枚という流れを推していた通り、非常に有効な方法です。
1試合が短く終わるので何度も対戦ができるし、ルールを覚えてきたらサイドを3枚取りきる戦略を考えやすい。
詰将棋でも3手詰めができるようになってから5手詰め、7手詰めとレベルアップしていくのと同じ理屈ですね。
逆に上級者同士できちんと回るデッキでやると、7ターンくらいで終わってしまうので全然面白くない
という点も、オーガナイザーイベントで選択されづらい理由になっていると思います。
つまり、初心者を対象としているので、経験者が楽しいかどうかは関係ないというスタンスを取らないと選択できない方法です。
これはある意味オーガナイザーではないからこそ選択できた方法かもしれません。

そして、今回初心者が多く来た最も大きな要因は貸出デッキが圧倒的に多かったという点です。
たいあたりジムでも、「貸出デッキがあるので手ぶらでもいいです」と言っていますが、
今回は、「みんな初心者なので、手ぶらで来てください。貸出デッキは何回でも好きなのを選んでください」というスタンスだったのが
初心者のハードルを低くできた最も大きな要因だったと思います。

参加者の中で自分だけ貸出デッキという状況と、参加者がみんな貸出デッキという状況では、
参加のしやすさも変わってくると思います。
そういう意味だと、今回は50個近い貸出しデッキを用意できたのは、
ハーフデッキだったからこそだと思うので、これが大きな成功要因の一つだと思います。

また、今回は対戦回数や対戦方式を設定せずに、
対戦したい人同士が自由に対戦するという方式でした。
ガンスリンガーと呼ばれる形式に似ていますが、目があった人が無限に対戦するというよりは
疲れたら休んだり、対戦した人同士でおしゃべりしたりすることができたので、
その点も初心者の体力に合わせていて非常に良かったと思います。
ジムバトルや普通の対戦イベントだと、対戦した人と話が盛り上がっても次のマッチが始まるので強制終了みたいなことがよくおこるので、
僕も今回は参加者や運営の方と好きなだけおしゃべりできて本当に楽しかったです。


②手厚いサポート

今回のイベントは、参加者32名に対して主催+スタッフが5名と、
ちょっと多めくらいのキャスティングでしたが、これも良かったと思います。
既存プレイヤーのマッチングだけなら、32名なら頑張れば2人いれば見ることができると思います。
しかし、今回の場合初心者の方の疑問や質問に対応するために、
5人のスタッフはちょうどいい人数だったと思います。

既存プレイヤーのイベントだと、対戦中に口出しすることはやってはいけないことですが、
初心者の方にとっては対戦中にアドバイスがほしい場面が多いと思いますので、
これくらいの人数が必要でした。

ジャッジやアドバイス以外にも、対戦していない参加者を飽きさせないように常にスタッフの方が気にしている印象があり、
初心者の方にとってはやりやすかっただろうなと思います。

また、参加申請の段階でもスタッフが多いほうが参加のハードルが下がるということも感じました。
僕も今回、参加者に知り合いはいませんでしたが、
スタッフにバトクロで一緒だったつくねさんやおかしょーさんが居たというのが参加しようと思ったきっかけでしたので、
できるから、といって無理に少ない人数でやらずにスタッフの数を増やすのも一つの手だということを学びました。

みんポケカは全員男性スタッフでしたが、女性スタッフがいた方が女性が参加しやすいので、
積極的に女性スタッフを採用しているオフもあるらしいです。
言われてみればたしかにその通りで、そういえば、デデンネ杯も女性参加者多かったみたいなので、
僕もジムバトルに行くのをやめて婚活事務所に登録しに行こうと思います。嘘です。


③「教える」意識を乗り越える

これは賛否両論あるかもしれませんが、「初心者の方を強くする」ということをゴールに置かない方がいいのかもしれません。
「ティーチング」という聞こえのいい言葉がたしかにあるため、
ルールを教えた後、デッキの組み方、立ち回り方、サイドの取り方などを
ついつい詰め込んで教えたくなってしまう気持ちはわかります。

が、「まずポケカを触ってみたい」という人にとっては、
「勝てること」よりも「楽しい!」という経験をさせるほうが第一なのではないかと思います。

「楽しい」から始まって、だんだんと「勝てない」⇒「強くなりたい」になってきた段階で
いろいろな知識を伝授すればいいのであって、
最初から勝つための方法論を教えようとしなくてもいいのかと思います。

そう思う理由は簡単で、
初心者のうちから「勝ちたい」という強い情熱がある方は
自分で対戦動画を見たり、デッキレシピや構築論を読んだり、強い人に自分から聞きに行ったりして、
勝手に強くなると思うからです。

それをしない方というのは「勝ちたい」より「楽しみたい」が優先なのではないでしょうか。

要はイベントのターゲットが誰なのかという問題なので、正解がある話ではないのですが、
「初心者だけど勝てるようになりたいから初心者向けイベントに参加する人」というのは狭いターゲットなのかなと思います。

で、「楽しみたい人」をターゲットとした今回の場合、非常に良かったことは
ラウスさん自身がめちゃくちゃ楽しそうだったことです。嫉妬するくらい。

これは自分のイベントでも意識していることで、だからこそ気づけた部分もあるかもしれませんが、
主催が誰よりも楽しそうにしていることは、参加者が楽しむうえで非常に重要だと思っています。

当たり前ですが、主催が途中で怒りだしたり、いきなり落ち込んだり、帰りたそうにしているイベントなんて二度と行きたくないですよね。

言い換えれば、「どんなことが起こっても最後まで楽しむ覚悟」をしているかどうかでしょうか。
自分でも今一度肝に銘じたいことだと思いました。



以上、つらつらと書いてきましたが、
要はイベントに必要なことは、
ターゲットをちゃんと設定すること⇒ターゲットの人にとって最も良いイベントの形を考えること
だということです。
簡単に書きましたが答えのない難しい問題なので、
逆にこれが完璧にできるなら何の仕事をしても成功するし何なら起業できると思います。
ですが、できないなりに考え続けること、そのために今当たり前になっていることをもう一度見直すこと。
それを自分でも再度意識したいと思った一日でした。


難しく書いてしまいましたが、
めっちゃ楽しかった。みんポケカ。いっぱい友達できたし。うれc。

でも僕のイベントもめっちゃ楽しい、いっぱい友達できる。
だから来てちょ。モジャーラ。以上。

コメント

zb(ぜっとびー)
2017年3月7日7:18

なるほど、面白いですね。わたしたちが望んでもどうにもならない、「ポケモンカードに触ってみたいけど一歩が踏み出せない」「ポケモンカードをやっているけど家の外には出ていない」という人たちにアプローチできたイベントだったのですね。

ポケモンが好き、という人たちへのネットワークがあればこそのイベントなんでしょうね。そこに外部から接触する方法があるのかどうか。まだまだ考えることはいっぱいありますね。

トイ
2017年3月7日11:25

>zbさん
ゲーム勢が知り合い集めて遊んだだけじゃん
と言われればそれまでなのですが、同じように初心者の方へのアプローチに苦心されている方に共感いただけて嬉しいです。

知り合いを集めるというのは身内感が出ることとトレードオフですが、
ポケカ以外の界隈に飛び込んで行って人を引っ張ってくる、
が1番確実な方法だとも思います。

いずれにしろ『初心者』なんていうモヤッとしたターゲットで、
呼びかけて待っているだけでは人は来ないということを学びました。

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